暮らすめいと1月号

<特集> 文学特集

令和時代にも通じる

万葉集 4500首の「文化財」

万葉集から命名された「令和」も2年目に入った。毎月、本紙に「万葉のこころ」を連載しているが、まだまだ古代日本人の心情を伝えきれない。全20巻約4500首の和歌は、柿本人麻呂、大伴家持らが編さんしたといわれるが、西暦600~700年代の日本人の姿や心情を鮮明に再現している。しかも天皇、貴族、宮廷歌人から防人、東歌、女性、貧しき民に至るまで万葉人の喜怒哀楽を盛り込んだ世界でも稀有な「国民歌集」になっている。一首一首が「過去への旅」でなく、現代にも通じるところに万葉集の新鮮さがある。今回は代表的なジャンルから「万葉の現代性」をご紹介したい。 (文 宇治敏彦)