ローズ9月号

<この人と1時間> 
名古屋大学博物館 館長 大路 樹

今年二月、生物の歴史の常識を覆す発見が発表され世界中を驚かせた。モンゴルで最古の多細胞生物の巣穴化石が発見されたのだ。発見したのは、名古屋大学博物館館長の大路樹生さん(62)が率いる研究チーム。自ら発掘現場の先頭に立つ。潜水艇で深海を調査した経験もある。精力的に調査、研究を進める大路さんに、この大発見に至るまでの逸話を聞いた。