ローズ12月号
<四季彩> 熱田の杜に祈る弥栄 戸外で朝吐く息が白くなると軒下の水槽に氷が張る日も近い。二十一日が冬至。ほかほかの小豆粥がゆ、カボチャ、湯豆腐などを食する風習があるらしい。そしてクリスマス。師走の慌ただしさが増す名古屋…
続きを読む暮らしを彩るシニアの情報紙
<四季彩> 熱田の杜に祈る弥栄 戸外で朝吐く息が白くなると軒下の水槽に氷が張る日も近い。二十一日が冬至。ほかほかの小豆粥がゆ、カボチャ、湯豆腐などを食する風習があるらしい。そしてクリスマス。師走の慌ただしさが増す名古屋…
続きを読む<四季彩> 大須演芸場に登龍亭 色鮮やかさを増した並木の紅葉が晩秋の日差しに映える。十五日が七五三。この日を中心に神社の境内などは晴れ着の親子連れでにぎわう。願うのは子の健やかな成長。昔の自分の姿を重ねて「いつの世にも…
続きを読む<四季彩> いざ名古屋競馬場へ 紅葉が北海道ではすでに平野部近くまで降りてきたようだ。南に位置する桧山地方。どこよりも鮮やかな色付きを目にした覚えがある。そこには民謡「江差追分」。元をたどれば日本海沿いに信州の馬子唄へ…
続きを読む<四季彩> 興正寺で千燈供養会 「天高く」と形容するように青空がどこまでも澄み渡る。それでいて「女心(男心)と秋の空」。好天は長くは続かず、折々に崩れもする。南下してくる秋雨前線。この時季迎える中秋の名月の日は天気がつ…
続きを読む<四季彩> テレビ塔「煌」多彩に 季節の便りは「暑中見舞い」から「残暑見舞い」へと移る。処暑が二十三日。日差しも和らぎ、日が暮れると涼しささえ覚えるようになる。夜景を彩る数々の照明。今やLED(発光ダイオード)製品が主…
続きを読む<四季彩> 四間道で風鈴涼しげ 「シトシト」の梅雨が明けると青空で太陽が「ギラギラ」と輝く。二十二日が大暑。一年で最も暑い時期を迎える。定評となった異常なまでの名古屋の蒸し暑さ。清流の「サラサラ」に親しんだ山国・信州で…
続きを読む<四季彩> アジサイは茶屋ケ坂 この夏は名古屋の風景も新型コロナウイルスで一変した。中止となった熱田神宮例祭の花火。大相撲の土俵に向かう力士たちの姿はない。甲子園という目標を奪われた高校球児。「にっぽんど真ん中祭り」は…
続きを読む<四季彩> 戸田川河畔に太公望 水槽のメダカが陽光を浴びて、うれしそうに泳ぎ回る。庭には、サツキやアヤメ、バラの花。梅が若葉の陰で実を少しずつ膨らませる。あちこち初夏の装い。水量が増えた向かいの用水ではカメが遊び、アメ…
続きを読む<四季彩> 風車とチューリップ 全て躍動的であるはずの春があっという間に萎縮した。恐怖の新型コロナウイルス。年度替わりのイベントなど相次ぐ自粛や中止が重苦しい。記録的な下げとなった株式市場。つい先頃の活況がバブルのごと…
続きを読む<四季彩> 大正ロマン香る館へ 「懐かしい葛飾の桜が今年も咲いております」が冒頭の語りだった。映画「男はつらいよ」第一作が半世紀前。最新の第五十作「お帰り寅さん」にも笑って泣いた。「さくら」が妹。演じる倍賞千恵子さんは…
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